SSブログ

さの、撃沈レースをしゃぶり尽くす【3】 [レース]

年を越さないうちに、さのマラソンのレポを上げておかねば…。

今回は、恒例の設定と実績の比較です。
さのマラソンはとってもローカルな大会なので、スタート地点や5kmごとの計測はありません。ゴール地点のみ計測マットが敷いてあり、全員スタート時からのグロスタイムで記録が出るという方式です。
そのため、今回のレポでの【実績】は、すべてGarminベースです。でも、キロごとの表示とGarminのLAP音、そんなに大きくずれていた個所はなかったので、まあまあ正確なのではないかと思っております。

******************************************

スタート~5km
【設定】00:25:40(区間LAP:25:40/5'08/km)
【実績】00:25:17(区間LAP:25:17/5'04/km)
Garmin:5'45-4'53-4'51-4'56-4'52


この大会、上にも書いた通り、グロスタイムのみの計測なので、Garminのスタートは号砲と一緒に。スタートゲートをくぐるまで、だいたい40秒くらいでしたので、最初の1kmからほぼ5'00/kmペースでスタートできています。スタート時の渋滞とか、そういうのとは無縁な大会なので、グロスタイムのみの計測でもあまり問題ないのでしょうね。

そしてコッコさん…。最初の5kmから突っ込んでしまっています。気持ちよく走れてしまったのでそのまま突き進んでしまいましたが、予定よりも10秒近く速いです。これはアカンでしょう。2kmの手前で、4時間のペーサーをしているコーチ(PMなので最前列スタートです)に追いつきました。「リズムはいいですよ。落ち着いていきましょう!」って声をかけてもらったのに…。アドバイス無視のダメな生徒。このあたりからすでに撃沈フラグが立っていますね。


5~10km
【設定】00:51:05(区間LAP:25:25/5'05/km)
【実績】00:49:35(区間LAP:24:18/4'52/km)
Garmin:4'41-4'53-4'53-5'00-4'51


撃沈フラグをさらに濃くしたのがこの区間。最初の5kmで借金をこしらえているわけでもなく、ゆるゆるとした登りが続くこの区間で、平均LAP4'52ってどういうことですかね。今、冷静になって思えば、最初の5kmを突っ込んでしまっていても、ここの区間でもう少し自重できていたら、結果は多少違ったかもなと思います。
登りは得意だし、周囲が呼吸を荒くしている中、スイスイと前に出られるものだから、調子に乗りすぎてしまいました。

7km過ぎの坂を楽しく登って、8kmくらいから集団のペースにあわせるように走りましたが、もう少し手前でそうすればよかったです。ちょうどサブ3.5狙いの集団でしたので、みんなキロ5をちょい切るくらいのペースで走っているんですね。もし、この大会にサブ3.5ペーサーがいたら、ここで捉えていたんだろうと思います。でも、ネガティブで走るなら、ペーサーを捉えるタイミング、早すぎます。30km過ぎでいいのに…。


10~15km
【設定】01:16:05(区間LAP:25:00/5'00/km)
【実績】01:14:10(区間LAP:24:35/4'55/km)
Garmin:4'56-4'54-4'54-4'58-4'53


5~10kmを速く走りすぎたため、若干疲れが出てきたわたし。10kmをちょっとすぎたところで、沿道にきれいなサンタクロースのおねえさんを発見。「あ、きっとiwatobiさんだ!」って思いましたが、恥ずかしがりやなので声をかけられませんでした。(^^;;

川沿いに出てから、そんなに強くはないですが、向かい風も吹いてきたため、前を走る男性ランナーの後ろについて、風除けにさせていただきました。この集団からこぼれたら、単独走になってしまい、ひとりで風を受けることになるという恐怖もあって、集団からこぼれないように頑張りすぎてしまいました。


15~20km
【設定】01:40:40(区間LAP:24:35/4'55/km)
【実績】01:38:15(区間LAP:24:05/4'49/km)
Garmin:4'48-4'49-4'44-4'50-4'54


15km通過で2分の貯金、「貯金を作りすぎた」と反省しましたが後の祭り…。このあたりはかなり一生懸命でした。とにかく集団からこぼれないように頑張るのみ。20kmより手前でこんなに頑張っちゃだめでしょう。
ちょうど20kmのところで、コースは左折して山間部に入っていくのですが、ここで再び女神と遭遇。「さあ、ここからが勝負どころですよ!」って声をかけていただき、「本当にその通りだ」って思いましたが、すでに余力ゼロ。来年は「よし、ここからだ」って思えるようなレースにしなくては。


20~25km
【設定】02:05:45(区間LAP:25:00/5'00/km)
【実績】02:02:55(区間LAP:24:40/4'56/km)
Garmin:5'12-4'33-4'55-5'02-4'58


20kmを通過したところで、富士山マラソンや大阪マラソンでの30km地点くらいの疲労を感じていたわたし。「いかん、ネガティブどころではない」と思いましたが、もうこのペースで走ってきてしまいましたし、あとはなんとか29kmまで粘って、下り基調になるコースで、ペースの落ちを最大限に食い止めるしかないと腹をくくりました。でも、最初のレースプランとは全然違うレース展開です。自分、どんだけ馬鹿なんだろうと深く反省しました。

そんな中、たったひとつだけいいことがありました。
予定より早く到着したため、トップ選手とのスライドに間に合ったのです。予定では間に合わないはずだったので、これだけは良いことでした。先導車が来て……すぐに先頭ランナー。爽やかコーチが山梨学院の学生さんと競っています。「コーチ、ファイトー!」って声をかけましたら、爽やかコーチ、片手をチョイとあげて応えてくださいました。

コーチとスライドしたあたりから、坂がはじまりましたが……まあ、坂ですが走れます。富士山マラソンよりよっぽどマシなので、そんなに警戒しすぎなくてよいかと思います。


25~30km
【設定】02:31:10(区間LAP:25:25/5'05/km)
【実績】02:29:31(区間LAP:26:36/5'19/km)
Garmin:4'54-4'59-5'18-6'27-4'58


25km手前から、お腹がシクシクいいはじめました。横隔膜のあたりが痛くて、胸をはることができません。肩甲骨を引いて胸をはらないと呼吸も苦しくなってしまうので、無理矢理姿勢を正しますが、きつくてきつくて涙目に。ここからコースがいったん下りになるので、惰性で走り続けましたが、心の中では「2回目の坂、走って登れるかなあ」と、はやくも黄色信号が。
しかも、なんだかさっきから目の前を白いものがチラチラしていると思ったら、雪ではありませんか。マジでー!? 道理で寒いはずですよーー!!

さのの坂の特徴は、復路の2回目は、少しゆるい坂が続き、給水をすぎると斜度があがります。横隔膜のあたりをさすりながら、「とにかく給水までは走ろう。給水でガスターを飲もう」と、そこまでは頑張るつもりで、苦しい走りを続けました。
給水でガスターを口に含み、早足で歩きながら効いてくるのを待ちます。でも、そんなに即効性はないですよね。結局、復路の坂、斜度のきついあたりは全部歩き倒してしまいました。

最高地点を過ぎ、ここからはくだりです。「下りなら何とかなるかもしれん」と、ソロソロと走り始めましたが、すでに込み上げてきている吐き気には、下りの衝撃がこたえます。内臓シェイク状態。おええ。坂の途中でリタイヤしようと何度も思いましたが、「下りの斜度がゆるくなったら、また走れるかも……リタイヤするにしても、iwatobiさんがいらっしゃると予告のあった30kmまでは走ろう」と、それだけを考えて何とか坂をくだって……女神さまにハイタッチ。わたしはそうとうキツイ顔していたと思いますが。

そして、Garminの30kmを知らせるLAP音で、何かがぷっつり切れました。ヨロヨロ立ち止まり、そのまま側溝へ。リバースしようとするものの、胃液しか出てきません。ちっともラクにならなかったですが、歩いているうちにガスターが効きだすかもしれないと思いながら、ランナーの皆さんの邪魔にならない場所をヨロヨロと歩いて進みます。

iwatobiさんが、さののランナーさんたちは本当にいい方が多いって書いておられましたが、側溝でオエオエしている間や、青い顔してヨロヨロしている間にも、何人ものかたに、「大丈夫ですか?」と声をかけていただきました。中には、「持っていってください」と、エチケット袋をくださったかたも。なんでそんなもの持ってらしたんだろう…。

さのマラソンは、交通規制が片側規制のため、反対側の車線を、救護カーがパトロールしています。ヨロヨロ歩いていると、車がとまって、救護のスタッフの方がかけつけてきてくださいました。
「大丈夫ですか? 車に乗りますか?」ってリタイヤするかどうかを尋ねられましたが、そのときは、わたし、「サブ3.5はもう無理だな」と思いながらも、完走への未練たらたらで、「しばらく歩いてみて気分がよくなったら、また走ります」と、救護をいったん断ってしまいました。

「無理をしないようにしてくださいね」と、救護スタッフの方は車に戻られましたが、そのあと携帯電話で連絡しあったのでしょう、十分後くらいに二台目の救護カーがやってきて、スタッフの方が駆け寄ってきます。
その頃にはわたし、いっこうに気分はよくならない上に、一気に寒くなり、歯の根があわないほどガチガチ震えながら、降雪の中を歩いている状態でした。
スタッフの方が、自分の着ていらしたベンチコートをさっと脱いで羽織らせてくださった段階で、つまらない意地がポキンと折れました。

車に乗り込み、毛布でぐるぐる巻きにされ、首の後ろやら脇やらの大きな血管が通っているところを温めていただいて、だいぶ楽になりました。そして体が温まると同時に、胃痛や吐き気が消滅。名古屋Wのリタイアのときは、回復するのに2時間以上かかりましたが、今回は30分くらいでケロリとよくなってしまいました。
やはり、もろもろ対策不足だったのだと思います。それだけに、完走できなかったのは残念ですが、たとえ胃痛がこなくても、30km以降脚が残っていたかどうかははなはだ疑問なので、「実力不足のくせに、対策を怠った/調子に乗って突っ込みすぎた」と、納得もしていました。
あのまま意地をはって歩き続けていたら、間違いなく低体温症でパッタリいくか、少なくとも風邪を引き込むかしていたと思います。

車で会場まで送っていただき、すぐに着替えて温かい豚汁をいただきました。具は少し心配だったので、汁だけにしてもらいましたが、おいしくいただくことができました。
そうこうするうちに、表彰がはじまるということで、カメラを持って大会本部へ。爽やかコーチの表彰を写真におさめることができました。それにしても……11/23に大田原マラソンを走って、その一週間後の11/30に富士山マラソン、一週休んでの二週間後にさのマラソン……一ヶ月の間に立て続けに3本フルを走って、全部2時間30分切り。今回は、「さすがに学生に負けるわけにはいきませんので。」と、わたしがスライドしたときに競っていた学生さんをラスト5kmで4分突き放してのダントツの優勝。どんだけ鉄人?

コーチ表彰.jpg

コーチの表彰のあとは、ゴール地点で戻ってくるランナーさんたちの応援に。
3時間25分頃から、25kmくらいまでずっと一緒に走っていたランナーさんたちが次々と戻ってきました。自分もこの中にいたかったですが、実力不足だったのですから仕方がありません。来年こそは、この集団の中に最後までいるぞ!!

なおも目をこらしながら応援していると、サブ4を目指して頑張っていたRCの仲間の姿が見えてきました。まだ5分近く余裕があります。「ラストー!」と声をかけたら、ガッツポーズで応えてくれました。
このあたりのランナーさんは、みんなサブ4狙いなので必死です。競技場の入口に移動して、ゴール地点の電光掲示板を確認しながら、残り時間を読み上げて応援します。ランナーさんからは電光掲示板はまだ見えない位置なので、「あと100m! サブ4まであと3分! 間に合いますよ!」みたいに声をかけると、ぱっと顔が明るくなって、みんなギアを入れ替えてダッシュしていきます。そういうランナーさんが20人以上。そのほぼ最後尾に、明らかに限界ギリギリのランナーさんを2~3人引き連れて、ニコニココーチがいました。
時計を見ると、3時間57分30秒といったところ。ゴールタイムはだいたい3時間58分くらい? さすがコーチ、完璧なPMっぷり。今にも倒れそうな背後のランナーに歩調をあわせ、千切ってしまわないように引っ張りながらゴールしていきました。

さの、コースはちょっとタフですが、ニコニココーチが来年もPMされるなら、サブ4狙いにはお勧めですよ。ニコニココーチ、週に4~5回練習指導でPMをやっているので、ペースメイクがやたらめったら上手ですから。一定ペースで刻む技術に加え、ランナーを引っ張るコツを心得ているので、とても走りやすいと思います。

ニコニココーチを最後に、(わたし以外)全員ゴールしましたので、お世話になった大会本部の救護の方と、MIZUNOの販売ブースのスタッフの方にお礼を言って、全員で帰途につきました。
電車に乗る前には、さのラーメン! チャーシューはコーチにあげてしまいましたが、もちもちした麺にあっさりした塩味のラーメンで、とっても美味しかったです。

さのラーメン.jpg

さのマラソン、とってもいい大会だったので、来年も参加したいと思います。
ぜったいリベンジするぞお~~!!
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 2

コメント 2

iwatobi

やっぱりあの寒波は厳しかったですね。
峠のあたりはスタートの競技場周辺よりかなり体感温度が低い気がします。
朝は意外と暖かくて、今日はベストなコンディション?と私も思いました。
まさか雪が降るとは。
来年、リベンジお待ちしております♪

それにしても、エチケット袋持参とは。
さのランナー、さすがです(笑)
by iwatobi (2014-12-27 23:27) 

コッコ

>iwatobiさん
さのの山間部の気温を舐めていました!(>人<;)
来年はしっかり対策してのぞみます。
毎年ペーサーやっているコーチいわく、「運営も年々良くなっている」そうなので、来年が楽しみです!
応援本当にありがとうございました。きっとiwatobiさん目当てで来年も参加するランナーさん多いんじゃないでしょうか。o(^▽^)o
by コッコ (2014-12-28 08:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。