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日月潭29kmレースレポ(レース当日編) [レース]

レース当日、4:00起床。台湾の大会は朝が早いです。

ホテルが朝ご飯セットを用意してくれていましたが、内容がイマイチでしたので(微妙な感じのパンが4個に、リンゴ、紙パックの甘い紅茶)、前日にコンビニで買っておいたサンドイッチとおにぎり、バナナを頬張りながら準備をします。

5:00、ホテルを出発。徒歩5分ほどの観光案内所前から、会場まではシャトルバスが出ています。バスに乗って会場へ。5:30には到着してしまいましたが、まだ暗い…。待ち合わせていた台湾人友だちと会ったり、トイレに行ったり、暖かいお茶のサービスを楽しんだりしているうちに、ようやく空が白んできました。

荷物を預け、準備体操。6:30にフルマラソンのランナーが出発し、スタートゲートが空いたので、列に並びます。後ろに並ぶと最初のうちが大渋滞になるので、比較的前のほうへ。前から10列目くらいを確保しました。

6:40、号砲です。

最初の200mほどは、抜いたり抜かれたりでしたが、すぐに周囲は5'00/km前後で走るランナーばかりとなり、走りやすくなりました。

今回のレースプランは、東京マラソンのターゲットペースの5'10~5'15/kmで走り切ること。ただし、激坂コースと聞いていましたので、平均LAPで5'20までなら合格だろうと思っていました。平地は5'10前後、アップダウンは斜度に応じつつ、得意の上りで稼ぐつもりで、最後まできっちり走ること。そんなレースプランで臨みました。

地図.jpg

高低差.jpg

START~5km
4'59-5'06-5'12-5'11-5'10

最初の5kmは、多少のアップダウンはあれど、比較的フラットです。
少し突っ込みすぎましたが、レースプラン通りの入りができました。
最初の2kmは、台湾人ラン友だちの信信と併走しました。毎週末の河川敷での練習会で、第二班(遅いほうのグループ)のペーサーをしてくれている友人です。彼はこのコースを走ったことがあって、「最初の5kmはフラットだから、そこは5'00/kmで入る」と言っていました。
わたしには少し速いと思いましたので、少しだけ一緒に走りましたが、先に行ってもらいました。

5km~10km
5'44-5'40-4'51-5'24-5'17

5km過ぎから上りがはじまります。2kmほどがっつり上ったあと、10kmまでは、上ったり下ったりの断続的なアップダウンが続きます。

見事にバラバラなLAPですが、上りは心肺は追い込むけれど脚は使わないようにし、下りで呼吸を整える感じで走りました。
10kmを終えた段階での疲労度は、さほどでもなく、「あと19km、いける!」と思いました。
このあたりは景色もとてもきれいで、実に楽しく走れました。


10km~15km
5'23-5'03-5'16-5'34-6'03

10kmから15kmも、似たような感じです。12kmあたりがいったん大きな下りですが、基本的に上り基調。13.5kmくらいから、かなりきつい坂をひたすら上っていきます。

7kmあたりから、フルマラソンの最後尾に追いついてしまい、ランナーが入り乱れはじめました。基本的には、フルのランナーさんをどんどん交わして前に出る感じになります。上りの最後のほうは口から心臓が出るかと思いましたが、17kmから先は下り基調になるとわかっていましたので、あと少しだけ頑張るつもりで、ゼェゼェいいながら上りました。


15km~20km
4'59-4'46-5'00-5'12-5'14

15km過ぎでいったん坂を上り詰め、1kmほど小さなアップダウンをこなしたあと、16kmからは下りになります。「ようやく休めるぞ~!」と思いつつも、まだ半分を少し過ぎたばかり。ガツガツいくと最後に爆死しそうでしたので、脚に負担がかかりすぎない走りを心がけつつ、坂を下っていきました。
17.5kmで下り詰めて、しばらく平地。ここは巡航速度の5'10~15を意識して走りました。


20km~25km
5'14-5'07-4'43-4'29-4'56

20km22kmからは下り坂です。「ここは箱根六区か!」と思うくらいの、がっつりした坂です。「ぬおおおおおお! とまらないぃぃぃ!!」と恐怖に打ち震えつつ下っていたら、先行していた信信に追いつきました。

走力的に、追いつくことはないだろうと思っていたのでびっくりしました。わたしも下り坂は苦手ですが、信信はもっと苦手だったようです。
「おーい、信信!」と声をかけ、一緒にグイグイ坂を下っていきます。
下り坂を走るコツは、怖がらずに骨盤を立てて前傾姿勢で下るのだと聞きますが、このあたりはセンスが出ますね。へっぴり腰のわたし、あんまり加速できませんでした。最速でも4'29って、昨日の刺激入れの平地の1kmのほうが速い…。

撮影鶏さんB.jpg


25km~29km(GOAL)
6'19-7'04-6'24-4'10

24.5kmくらいで平地に出て、800mほど走ったあとは、最後の上り坂になります。がっつり、本当にがっつりした上りです。

「ここはもう、歩きを混ぜよう!」と決めていましたので、信信にも「わたし、最後の上りは歩くから、26kmがゴールだと思って走るわ!」と、平地になってからもあまりペースを落とさず、ラストスパートのつもりで追い込みました。

平地区間は800mくらいと短かったのですが、だいぶ前をかわしました。みんな、急すぎる下り坂で脚をやられている~! 

20kmくらいから、上りでわたしが先行し、下りで追い抜かれるを繰り返していた、ピンクのウェアの美ジョガーさんも、ガッツリペースダウンしています。息も荒いですし、走りもヨロヨロしていて、見るからに苦しそうです。

「加油!(ファイト)」と声をかけて前に出ます。彼女も苦しそうな呼吸ながら、「好、加油!(ええ、ファイト!)」と、フォームを立て直していました。ゴール後、お互いの健闘をたたえあったのですが、「あそこであなたが声をかけてくれなかったら、棄権するところだったわ。」と言われました。あれだけ厳しそうな状況だったのに、よく頑張ったと思います。やっぱり女性は強いな…。

フルマラソン組との分岐のあと、すぐにラスボス、最後の急坂があらわれます。急坂とはいえ、元気だったら走って上れないこともないくらいの斜度、本当は全部走って登りたかったのですが、もう息があがってしまっていて、「無理だ…」と思いました。でも、何とか攻略するしかない。

周囲のランナーも半分くらい歩いていますが、信信はゆっくりながらも、歩かずに走っています。彼の背中をTGに、離されすぎないよう、できるだけ走り、息があがってもうダメだと思ったら20歩だけ歩く。そんなことを繰り返しながら坂を上っていきました。

あと1kmの看板をすぎて200mくらいのところで、道が平坦になり、トンネルに突入しました。

「トンネルを抜けたら下り、そして500mくらいでゴール」と信信から聞いていましたので、トンネルの中で呼吸を整え、ラストスパートに備えました。トンネルを抜けたら一気に加速します。坂の下にゴールが見えていて、ゴールまでの距離も目視できましたので、ある意味安心してスパートできました。

下り坂なのに、ゼッハゼッハいいながらゴール!!
時計をストップさせてみましたら、だいぶ距離が足りず、28.31kmの表示でした。
仲間にも聞いてみましたが、28.6kmだったとか、29.2kmだったとか、いろいろでした。総じて、Garmin組は短めに、TomTomやRunkeeper組は長めに、NIKEアプリ組はその中間という感じだったようです。まあ、山の中でぐねぐねカーブもいっぱいありましたし、頭上には木々が生い茂っていましたので……。GPSロストがなかっただけ良しとしようと思います。

このキツかっらアップダウンがどの程度かと思い、Garminで確認してみましたら、累積標高差は驚きの1,424mでした。坂道コースといわれている青梅マラソン(30km)で740m、峠走のメッカの足柄峠が片道14kmで759mでしたので(いずれも過去の自分のGarminの記録)、イメージとしては青梅の倍の斜度のほぼ同距離のレース、あるいは山北駅から足柄峠の往復レース。そんな感じのコースでした。おおう……。5'22/kmで走り切ったわたし、けっこう頑張ったと思うの。(自画自賛)

公式記録:2:31:56(5'15/km)
Garmin表示:2:32:05(5'22/km)



そんなこんなで、年代別2位/259人(女子総合7位/1018人)に入賞いたしまして、トロフィーをいただきました。
今回のレースは、29km女子の部は、4位・7位が日本人でした。男子の部も、日本人のかたが入賞されていました。日本人、やっぱりレベル高いです!


次のわたしのレースは、2/12の臺北渣打公益馬拉松(ハーフ)です。東京マラソンのちょうど二週間になります。河川敷のコースなので、基本的にフラットだと思われます。

今回は、目標にしていた平均LAPの5'20もGarminベースだと2秒こぼれてしまいましたし、最後の坂も歩いてしまって、微妙に目標達成できていないのですが、次はコンディションさえよければ、5'00/kmで突っ込んでみようかな~と思っていますが……。う~ん、どうしましょう。しばし悩もうと思います。


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