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臺北馬拉松 [レース]

養老渓谷のレポも、新横のレポもまだだというのに、もう12月も半ば!! 時間が経つのはやすぎ~!! 忙しくてブログを書く時間がなかったというのは言い訳にもなりませんが、諸般の事情と比較して、ここ最近、ブログの優先順位を下げてしまっておりました。

さて、そんな中ですが、先週末は、台湾最大のランニングイベント、台北マラソンを走ってきました。

日本から、ユキさん、ユキねえさんとお友だち、proceedさんも来てくださって、一緒に参加。ふだん絶対に走れない仁愛路や中山北路など、台北の大動脈を走れてとっても楽しかったです。スタート時には気温は20℃を切っていたのですが、ゴール時には25℃オーバー、自分は練習不足で早々にアンヨしゅーりょー状態になっちゃいましたが……(いやほんとうに面目ない)。


台湾のマラソン大会は朝が早く、フルは6:30号砲です。よって、4:00起床で5:00に家を出発しました。

台北マラソン当日は、ふだんは6:00が始発のMRTも5:20から稼働していますが、人数もいることなので、今回の移動にはタクシーを使いました。台湾はタクシーが安いです。市内であれば、300元(900円)以内でほとんどどこでも移動できます。

▽コース
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スタート地点は市政府の隣の市府廣場ですが、ここまではタクシーは入れないので、松高路と市府路の交差点あたりで降ろしてもらいます。住所的には「松高路1號」です。目の前に、台湾のマラソン大会専用の荷物預けバッグ売り場があります。そんなに厳密ではない大会もありますが、台北マラソンは必ずこのバッグに入れて預けるきまりなので、持っていない人はここで買います。100元です。このバッグは、ゼッケン受け取りのときに買うこともできますし、中正記念堂にある馬拉松世界で通年販売しています。丈夫ですし大容量なので、意外と重宝しますよ♪

▽みんな持ってるマラソンバッグ。
外側の透明ポケットにゼッケン番号カード(ゼッケンと一緒に貰えます)を入れます。

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今年は、ゼッケンの受け取りなどの事前受付が木曜日からはじまりましたが、同時期に小規模なEXPOも開催されていて、会場ではシューズやグッズなども販売されていました。サプリやジェルなどの補給品も買えました。日本から持ってくるのを忘れた場合は、EXPOか馬拉松世界で買うことができます。(ちなみに、スポーツドリンクは売っていますが、OS-1はありません。日薬本舗という日本の薬品を専門で扱っている薬局で粉末が買えますが、ボトルタイプは見たことがありません。) 台北マラソンの場合、当日受け付けはしておらず、前日の18:00までにゼッケンの引き渡しを済ませる必要がありますが、友人などの代理人が行うことも可能です。(今年の場合は、引き換えを行う人のサインと、台湾の電話番号・外国人の場合はパスポートの提示が必要でした。)

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▽参加賞のタンクトップ
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▽試供品セット
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▽オールスポーツで貰えたゼッケン留め
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▽NIKEショップで貰えたマラソンセット
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集合地点で仲間に挨拶をし、トイレを済ませ(日本同様、会場には仮設トイレがあります。日本ほどではないですが、それでも行列ができます。穴場は、道路を渡って台新銀行の先にあるバスターミナル「市府轉運站」の建物の中にあるトイレです。)、皆と一緒に写真を撮り、荷物を預けて整列します。

今回わたしは、proceedさんと一緒に、サブ4の私設ペーサーをする予定でいたのですが、なんと荷物預けでproceedさんとはぐれてしまいました。同じブロックなので整列時にまた会えるかなと思っていたのですが、会えませんでした。プロさん、間違えてハーフマラソンのCブロックに並んでしまったそうなのです。とても申し訳ないことをしてしまいました。荷物預けはとても混んでいるので、仲間で行く場合には、時間の余裕をもっていかれることをお勧めします。

以前はブロック分けもなかった台北マラソンですが、今年はブロック分けもあり、ゼッケンチェックもされました。でも、日本の大会に比べるととてもユルイです。日本だと、ガチなランナーさんは1時間も前から整列されますが、台湾にはそんな人はいません。わたしは目標タイム4時間で申請したのですが、ブロックはCでした。Aが最前列で、これがたぶん招待選手含めて500人くらい。そしてBがその後ろの右側車線、Cが左側車線への整列だったので、スタート15分前くらいに並びに行って、スタートロスはたったの30秒くらいでした。

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6:30、号砲です。

わたしは、日本人ランニングクラブの、サブ4目標の仲間と一緒にスタートしました。

まずは台北のランドマーク、台北101や市政府の周りをぐるっと一周し、2km手前で台北を東西に貫く目抜き通りの仁愛路に出ます。スタート直後で大勢のランナーが走っていますが、道路がとても広いので、最初の1kmを5’42でカバー。次のLAPから5’30に乗せることができました。

練習不足でもペース感覚だけはあるらしいわたし、チクチクと5’30前後のLAPを積み上げていきます。両側と中央にヤシの木が植えられた仁愛路は、南国風情があってとても美しいです。

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6km過ぎで中正記念堂に到達。ここは有名な観光地なので、外国から来たランナーにとっては面白いポイントだと思います。

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そして、西門あたりでちょうど10km。11kmあたりで総統府。このあたりは台北でももっとも古い地区なので、近代的なビルに交じって古い建物もたくさん残っていて、とても趣があります。

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12kmで台大醫院、ここから台北を東西に貫く大動脈、中山北路を北上していきます。ここで30分後にスタートしたハーフマラソンのランナーと合流するのですが、彼らのペースはわたしたちのペースより少し速かったので、つられないようにするのがたいへんでした。どのタイミングで合流するかにもよりますが、走られるときにはご注意ください。

この道は、ひたすら北へ北へとまっすぐ伸びているのですが、16km地点に圓山大飯店があります。走っていくにつれ、これがどんどん大きくなっていく感じが楽しいです。ここでようやく、はじめての坂が登場します。でも、小さくて短い登りなので、軽くこなせると思います。

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坂を上り切って右折。北安路を東に向かいます。

19km過ぎの美堤河濱公園の水門から、フルマラソン組は河川敷に突入します。ハーフはそのまま直進で、フルが右折になります。看板もわかりやすく出ていますし、係員も立っていますが、ここは間違えないようにご注意ください。


ここからコースは河川敷になります。日差しを遮るものが何もなくなり、天気が良いとつらいです。

この日の台北の天気は晴れ。すでに気温は24℃。風は涼しいですし、日陰に入ればまだしのげるのですが、直射日光が当たるととても暑かったです。

そして、河川敷に入ってしばらく走ったあたりから、わたし、5’30キープがだんだん厳しくなってきてしまいました。本当にごめんなさいなのですが、22kmでペーサーリタイア。(本当は中間点までと思っていたのですが、中間点の表示はありませんでした。) 頑張る皆さんには、先に行ってもらい、わたしはここでペースを落としました。ポクポクとジョグのようなペースで走っていると、後ろからproceedさん。ここでようやく会えました。

皆が行ってから1kmもたっていませんでしたので、そのまま走っていってもらえばすぐ追いつけたと思うのですが、サブ4組は複数人でかたまりになっていましたし、proceedさんにとっては知り合いが誰もいない状態なので、そのままわたしに付き合ってもらうことにしました。なので、一緒に6’30くらいのLSD。ホント~にすみません…。

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このあたりはいつも練習をしている基隆河の河川敷なので(エア柴又を実施した河川敷でもあります)、先がどのくらいあるのか、如実にわかってしまいます。いいのか悪いのか、微妙なところですね。

河川敷をずっと東(上流)に向かって走っていたのですが、26km地点で成功橋を渡り、対岸へ渡って西(下流)に折り返します。橋を渡るので、短いですがアップダウンがあります。次の折り返し地点である大直橋(34km地点)まで約8kmもあり、心が折れるポイントなのですが、proさんが一緒に走ってくれましたので、何とか前に進むことができました。ちなみに、エイドは約2.5kmごと、水とスポドリのみのエイドと、バナナなどの給食があるエイドが交互に現れます。給水はもちろんコンプリートで、給食ではバナナや干し梅をいただきました。

30km地点と、折り返してきての37.5km地点にあたる場所には、民權福德宮という廟があります。ここの横が小さな食堂になっていまして、夜に練習していると、たくさんの人が河川敷からの夜景を肴にビールや食事を楽しんでいます。彩虹橋の袂にある饒河街觀光夜市と同様、非常に魅惑的な場所です。ここの食堂前に商店街の私設エイドが出ており、コーヒーやらビールやらをふるまってくれていました。あああああああ、ビール飲みたかったです………でも我慢したのです………わたし偉い!!

エイドの飲み物といえば、補給のあるエイドでは、緑色の小瓶に入った栄養ドリンクも置いてあります。でも、こいつ、要注意なんです。鶏をまるごと一匹煮込んで取ったスープから脂肪分を取り除いた鶏精なるドリンクなのですが、半端なくマズイのです……。ウエハースチョコレートや葱のクラッカーは普通に美味しいので、日本人ランナーの皆さまは、鶏精以外をお楽しみください。

往路32km・復路36kmで、はじめてといっていいほどのスライドがあります。(正確に言うと、もう少し手前で500mくらいの短いスライドがありますが。) 22kmで別れた仲間たちがいないか、目を凝らします。

……おおーーー、さっそくいました!!! 辛そうですが、それでも一生懸命に走っています。でも、もはや集団を成していません。この暑さの中、徐々にペースダウンしてばらけてしまっているようです。見つけ次第、「ファイト!」と声を掛けました。

34kmで大直橋に到達します。ここで折り返しなのですが……スライドで見逃してしまっていたと思っていた仲間の一人が、ここで立ち止まっていました。練習量からも、その内容からも、サブ4は間違いないと思っていたランナーさんなのでびっくりしましたが、脚を攣ってしまったそうです。尋常じゃないほど汗もかいていますし、聞くと喉の渇きが自分でもちょっとおかしいと思うほどだとか。少し前から風邪気味だったそうなので、きっと気温の変化に体がついていかず、代謝がうまくいかなくなっちゃったんだろうと思います。

「脚攣りが故障に結びつかないように、無理のないペースでいきましょう。全部歩いても時間内にはゴールできるでしょう!(制限時間は5時間半です。)」と、ここからは一緒に歩いたり、ゆる~くジョグしたりしながら進みました。

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38km過ぎで、コースはようやく河川敷を抜け、街中に戻ってきます。そしてなんと、39kmから高速道路になります。当然、高速に乗る手前は坂で、高速道路はバンクしています。ここまで坂らしい坂は短いのが2回程度しかなかった超フラットな台北マラソンなのですが、終盤に来てこの仕打ちとは……。そして、39kmすぎから40kmくらいまで、今度はトンネルになります。トンネルの出口は当然上り坂というわけでして。うう~っ。わたしたちは既にゆるジョグになっていましたので問題ありませんでしたが、ガチっていたら、終盤のこの地味なアップダウンには涙チョチョギレだっただろうなと思います。

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最後は、再び台北101を正面に見て、台湾でも一二を争うオシャレスポット(日本でいう銀座や青山みたいな感じ)を走り抜け、スタート地点まで戻ってきてゴールとなります。

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台北マラソンでは、受付時にもらえる参加賞のタンクトップと景品(湿布など)のほか、完走すると、完走タオル・完走Tシャツ・メダル・バナナやみかん・クッキー・チョコレート・水、そしてお弁当がもらえます。台湾のマラソンでは当たり前のようにもらえるお弁当なのですが、骨付き豚肉のから揚げを甘辛いソースに浸した排骨のお弁当のことが多いです。今回のお弁当もそうでした。見た目は茶色くて微妙な感じがするのですが、けっこう美味しいんですよ。

台北マラソン、12月なのにゴール時には25℃オーバーの気温、応援も少なく(でも数少ない応援者は、超気合いを入れて応援してくれます!)、エイドはショボイなど、日本の大都市マラソンに比べると、至らない点は多々ありますが、台北の観光名所をぐるっと回れる素晴らしいコース設定です。最後ちょっとだけ「こんにゃろメ!」ですけどね~。

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参加費も1500元(4500円)と安いですし、LCCなら格安で来れますので、皆さんも来年ぜひいかがですか?
台北マラソンに限らず、日本からのご参加を、心からお待ちしております。(来年も告知しま~~す♪♪)


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