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北アルプスを満喫してきました [登山]

遅めの夏休みをいただき、北アルプスに行ってきました。

初日と二日目は若干降られたのですが、三日目の天気は最高でした。 秋雨前線が居座る中、奇跡のような晴れ間でした。のべさんの晴れ男っぷりと、山に賭ける参加者の皆さんの熱意の賜物? 
わたしもそのご相伴にあずかって、素晴らしい景色を堪能してきました。さすが蝶は槍穂の展望台。何度行ってもいい山ですね。

あ、前記事で書きましたシェルパさんにも無事会えました。カレー喜んでもらえて嬉しかったです。


9/3(木) 自宅~上高地~涸沢

初日は、上高地から涸沢まで。
始発のあずさで東京を発ち、ちょうどお昼に上高地着でした。これから登る穂高はガスの中……。

01上高地ガスガス.jpg

お天気は下り坂ですし、今日のコースは普通に歩いてしまうと4時間40分のコース。到着が(山小屋への到着時刻として常識的デッドの)16:00を大きく回ってしまうので、走れる場所は走りました。
上高地バスターミナルから横尾までの約10kmは、十分走れる場所なため、今回は登山靴ではなくトレランシューズをセレクトしました。
急いだおかげで、涸沢到着は15:40。最後少しだけ降られた程度で、お天気ももってくれて助かりました。


9/4(金) 涸沢~奥穂~前穂~徳澤

二日目は、涸沢から徳澤まで。
涸沢→(ザイデングラード)→奥穂高→(吊尾根)→前穂高→(重太郎新道)→岳沢→上高地→徳澤というルートです。
シェルパさんに会うためにどうしても岳沢に行きたくて、でものべさん主催のマイコース(蝶ヶ岳)にも参加したかったので、こんなアホみたいなルート選択となりました。

この日の行程は、標準コースタイムで約13時間。早朝に出発するにしても、がっつり巻かないといけません。
とはいえ、ザイデングラードや奥穂高岳(3,190m)の登りは慎重に。
早朝は少しだけ晴れていたのですが、奥穂に取り付く頃には、ガスで真っ白になってしまいました。残念…。
でも、この高度感、久しぶり!!

02穂高山荘と涸沢岳.jpg

奥穂からは、吊尾根経由で前穂に向かいます。吊尾根は、名前の通り左右は見事に切れているので、高所恐怖症の方だと厳しいかもしれませんが、危険箇所はそんなにありません。紀美子平の手前だけちょっと危ないですが、登りなのでまあ大丈夫。

岩をよじ登ってたどり着いた前穂高岳(3,090m)の山頂も真っ白でした。

03前穂高ガスガス.jpg

こんなお天気だったので、紀美子平の少し先の雷鳥広場まで降りてきましたら、雷鳥さんに出会えました。ガスの中なので写真がかなりイマイチですが。
(今回、荷物を極力減らすために、一眼レフカメラは持参しませんでした。3泊4日で、バーナーセット+フライパン+若干の食材も込みで、20Lザック7kgになんとか納めました。)

04雷鳥.jpg

そして、最悪なことに、重太郎新道の核心部にかかったあたりから雨…。うぎゃ。

このコースは、長野県総合山岳センター作成の「信州 山のグレーディング」で見ての通り、岳沢からピストンするなら、泊数はそんなに必要ないのですが、技術難易度はD(上級者Ⅰ)レベル。
紀美子平を過ぎてすぐの、長~い鎖場のスラブ状の岩は、雨だと滑ってやっかいです。
雨の中、かなり神経を使って下ったので、写真を撮る余裕はありませんでした。下はネットからの借り物写真です。

05重太郎新道借り物A.jpg

その後も、鎖だの梯子だのが連続します。オーマイガー!と思いながら慎重に下ったので、こちらも借り物写真で雰囲気だけでも。
重太郎新道は、こんな感じの難所が1時間くらい続くので、ちょっとオエ~なコースです。

06重太郎新道借り物B.jpg

ヒーコラいいながら重太郎新道をこなし、ようやく岳沢小屋へ。ここで念願のシェルパさんとの再会を果たせました。
遅めのランチを小屋でいただきながら、シェルパさんとの楽しいひとときを過ごせました。

13:30、下山開始です。岳沢ルートは一転して楽しい登山コース。上高地散策をしていた人が、ハイキング気分で(途中で何度も後悔しつつも)登ってきちゃうことがあるくらいなので、ここはぶっ飛ばせます。
コースタイム2時間を1時間チョイでこなして、14:40ごろ、上高地へ下山しました。
登山道終点から徳澤までの約7kmは、さらにラクチンな遊歩道なので走ります。観光地ですし、背中にはザックがありますので、平地のマラソンペースというわけにはいきませんが、2時間のコースタイムを1時間に短縮し、なんとか16:00に徳澤園に滑り込みました。


9/5(土) 徳澤~蝶~三股

三日目は、いよいよのべさんたちと合流します。
蝶ヶ岳山頂到着予定が10:15頃と聞いていましたので、徳澤→蝶ヶ岳山頂までの4時間40分のコースを3時間30分に巻くつもりで、6:30頃に徳澤を出発しました。

しばらくは樹林帯の急登ですが、登りは得意なのでサクサク行きます。途中、山頂まであと1時間の位置にある長塀山に8:30に着いてしまい、「しまった、早すぎた」と思いましたが、遅れるよりはいいでしょう。
途中には、妖精の池なんていう名前の池もありますが、水辺は虫が多くて参りました…。

07妖精の池.jpg

蝶ヶ岳(2,677m)山頂到着、9:10。
ふわ~、素晴らしい景色です。蝶ヶ岳には何度か来ていますが、何度見てもこの雄大な景色には胸を打たれます。

08蝶が岳.jpg

昨日踏んできた山々もバッチリ見えます☆

09穂高.jpg

※中央に大きめのピークが4つありますが、一番左が前穂高岳(3,090m)、次の美しい扇形が、北アルプス最高峰の奥穂高岳(3,190m)、その右手の少し小さく見えるのが涸沢岳(3,103m)、そのさらに右手のちょっと雲がかかっているのが北穂高岳(3,106m)で、そこからぐっと窪んでいる部分が、大キレットです。

LINEグループに到着の報を入れたところ、前常念経由の遠回りかつハードなルートで、信越五岳の練習をされていたアレキさんに同行されていたリンガンガーさんから、「蝶槍まで迎えに来て(byアレキ)」との返信が。
皆さんの到着まで十分時間があるので、トイレに行ってからザックをデポし、空身で蝶槍へ。コースタイムで55分、約1.6kmの道程ですが、ここも稜線なので9割走れます。テッテコ走って25分で蝶槍へ。
ここからの槍ヶ岳(3,180m)や、常念岳(2,857m)の眺めも素晴らしいのです♪

10槍.jpg

11常念.jpg

しばらくご一行様を待っていたのですが、LINEをよく見てみたら、リンさん・アレキさんの常念岳登頂時刻は約10分前。ここまで標準コースタイムで3時間20分かかります。
「こりゃすぐには来そうもないや。」と、また走って蝶ヶ岳に戻ってみたら、のべさんご一行様が到着していました。

ここで楽しい山宴会のスタートです。各種焼肉、こんがり焼いたソーセージ、フルーツ、パティスリー季節外れ、ホットサンドにクラムチャウダー、出るわ出るわ。めっちゃ豪華です。
わたしは焼きそばを持っていったのですが、そんなの要らないくらいの豪華食材たち。ここは本当に山の上? 凄すぎです。

11:00を過ぎ、おなかもくちくなったところで、ネコさんがアレキさんたちを迎えに行くといって出発していったので、わたしも11:30頃に、蝶から再び蝶槍へ。少し待っていたらご一行様が来ましたので、一緒に蝶に戻りました。
蝶~蝶槍、片道1.6km×2往復。ふだんはわたし、歩きオンリーの登山はランカウントしないのですが、この蝶槍2往復と、初日と二日目の上高地は、ランカウントしちゃってもいいんじゃないかと思いました(笑)。

蝶に戻って、しばしの談笑のあと、下山開始です。
ゆっくり下山する皆さんは、チャレさんに引率されて先に降りていきましたので、アレキさんと愉快な仲間たちは、しばし焼肉を楽しんでから、早足で追いかけます。

残った面子が猛者ばかりだったので、コッコさんはネコさんにおねだりをして、ザックを交換していただきました。ネコさんのは日帰りトレラン仕様。わたしのは3泊4日ぶんの登山仕様。重さがだいぶ違いましたし、先陣を切って下っていくアレキさんがいいペースで飛ばしていくので、ザックが軽くてすんだのには本当に助かりました。ネコさん、甘えさせていただきありがとうございました。

下山後は、ほりで~湯で汗を流し、ものすごい量のご飯が出てくるのべさんのお知り合いのお店で晩ご飯。リンさんの注文した、固焼きそば(大)は凄かったです。こんなの見たことないですよ。四人前くらいあったように思います。

コテージに戻ってからは宴会で、とても楽しかったのですが、コッコさんは晩ご飯の食べすぎで、若干胃もたれ気味。猛者達は深夜2時過ぎまで呑んでいらしたようですが、わたしは12:00前に撤収させていただきました。


9/6(日) 安曇野・松本観光

翌日は、猛者と二日目からの合流組は、扇沢から爺ヶ岳・鹿島槍へ突撃していきましたが、わたしは大人しく女子組で。
ローラさんの運転で、まずは大王わさび園へ。

12大王わさび園.jpg

お次は安曇野ワイナリー。登山組の状況をLINEで追いかけながら、ワインをグビグビいくおなごども(笑)。

14安曇野ワイナリーにて.jpg

途中で大信州の蔵に寄っていただき(そして日本酒を大人買いして自宅へ発送)、松本城そばの、お蕎麦の老舗「こばやし」で、ランチ。お蕎麦も美味しかったですが、馬刺と日本酒が最高でした~♪ 

14大信州.jpg

15こばやしの馬刺.jpg

のべさん、ご一緒させていただきました皆さん、楽しいひとときをありがとうございました。
山はやっぱりいいですね。


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アレキ

何度も往復させてしまいすいませんでした。
でもあそこでコッコさんの顔を見たときはウルっとしちゃいました(笑)
それにしてもマラソンも登山もトレランもすべて高レベルなコッコさんはすごいです。
ありがとうございました。
by アレキ (2015-09-07 18:18) 

コッコ

>アレキさん
とんでもないですー。楽しい雲上散歩ができました♪
ハードなコースでの練習お疲れ様でした。しっかり疲労抜きして、本番頑張ってくださいね! 無事完走して、カールを山ほど食べてください。
トレランは、わたし、実はやったことがなくて。高尾山とかを走ったり、今回のようにチョロッと走ったりはするのですが、レースは未経験なので、いつか挑戦してみたいです。
by コッコ (2015-09-07 22:46) 

mizore

コッコさんのレポ、すごく楽しみにしてました~
特に2番目と6番目の写真、いいですね~。
いつか北アルプスに行けたらな(何気にリクエスト)。
だいじょうぶ、行きますか!って言ってもらえるよう、まずは来年甲斐駒、是非ご一緒させてください^^
by mizore (2015-09-07 22:47) 

ジョギンガー

3日連続の山登ったってことだよね?さすがだね!
雨の中、あの崖下ったんだよね、高所恐怖症の俺には絶対無理。山登りって結構ハードなんだね、もっと楽なコースなとき誘ってください!
by ジョギンガー (2015-09-08 08:36) 

季節外れ

いやいや、焼きそばおいしかったですよ
特に私は炭水化物を食べつくしていたので、ありがたかったです

奥穂も良いですね
見たらますます行きたくなっちゃいました
by 季節外れ (2015-09-08 16:44) 

コッコ

>mizoreさん
長文レポ読んでくださってありがとうございます!
北アルプスは、南アルプスに比べて急峻な山も多いのですが、今回皆さんが登った蝶ヶ岳(三股コース)、爺ヶ岳(扇沢から柏原新道)をはじめ、燕岳(合戦尾根)、唐松岳(白馬八方コース)、立山(室堂から)など、比較的やさしい山もありますので、ぜひぜひ。
まずは来年、甲斐駒ケ岳ですね~。いくつかルートがあるのですが、一番安全なルートでご案内します♪
by コッコ (2015-09-08 18:21) 

コッコ

>ジョギンガーさん
初日は「山裾に取りついた」という感じですけど、3日間山歩きをしました。縦走だったら2日目は稜線上なのでアップダウンは少ないはずなんですが、今回一回降りてから登り返しましたので、2日目が一番ハードでした(笑)。
mizoreさんへのコメントにも書きましたが、こんな肝試しみたいなコースばかりではないですので、初心者向け山行のときに、ぜひご一緒させてください。
by コッコ (2015-09-08 18:22) 

コッコ

>季節外れさん
ほんとですか? よかったー。なにせ3日目でしたので、乾いたものしか持っていけなくて。
奥穂はいい山ですよー。急峻なジャンダルムとか、山頂から迫力満点の景色が臨めます。危ないのは、ザイテングラードと、穂高岳山荘を出てすぐの梯子くらいですかね。……とはいえ、剱岳に比べたらかわいいものかと思います。
by コッコ (2015-09-08 18:23) 

ハンサムネコ

もっと重いかと思ったけど案外平気でした。
ボッカ駅伝で20kg背負ってバカ尾根の一番バカな所マジで走ったから 下りだしいいトレーニングになりましたよ!
by ハンサムネコ (2015-09-08 20:21) 

のべ

いいな~俺あっち側の山って全く登ったことないんですよ
来年は挑戦したいな
それにしても3日間山で過ごすとか、うらやましすぎるー
あと観光も(笑)

来年もやりますので、また参加してくださいねー
by のべ (2015-09-08 21:56) 

コッコ

>ネコさん
さすがネコさんー! 水1.5Lを消費済みだったので、ザック重量は5.5kgくらいだったと思うのですが、それでも、あれ担いで下りを走ったら、わたし前腿逝っちゃったと思います。
動画もありがとうございました☆ チコチコと山を走ってる自分、はじめて見ました(笑)。
by コッコ (2015-09-08 23:38) 

コッコ

>のべさん
本当にたっくさんお世話になりありがとうございました! 
のべさん、あんなよいところにお住まいがあるんですから、あっち側にもぜひ行ってください! いい山ですよー。もっと向こう側(裏銀座)もいいですよ♪
来年のマイコース企画は、のべさんにばかり頼りすぎじゃなくて、わたしもできる限りのことはさせていただきますので、何でも言いつけてくださいね!
by コッコ (2015-09-08 23:40) 

anko

コッコさん、北アルプスお疲れ様でした꒰*´∀`*꒱2日目も観光組みに入って色々案内してくださってありがとうございました!!ほんと楽しめました☆
レポみてると、お尻の穴キュッどころじゃないですよ( ;∀;)私なら漏らしちゃう( ̄◇ ̄;)
終始男前なコッコさんにラブでした♡

あれから、私は登山に魅了されてシルバーウィークに涸沢に行く予定です!
まだまだ、コッコさんの足元にもおよびませんがまた登山や乗鞍ご一緒できたら凄く嬉しいです♡
by anko (2015-09-09 10:38) 

moscat

素晴らしい景色の出会うためにはあんなとこやそんなとこを登らないとダメなのですね。
1時間も続く難所コース、素人が手を出す、いや足を出すところでは無いですね。
5kmランや10kmを経験しハーフ、フルに挑むように山ももっと登りやすい山から経験を積んでコッコさんの様にアルプスなどの難易度の高い山へ挑戦なのでしょう。
マラソンに比べると命の危険が伴う山登り、素人が気軽な気持ちで臨むものでは無いなと改めて感じさせられました。
6日のコースは一転して美味しくて楽しそうなコース、こちらなら私でも参加出来そうです。
by moscat (2015-09-09 14:23) 

コッコ

>ankoさん
こちらこそ、ご一緒させていただきありがとうございましたー。本当に楽しかったですね♪
前穂ルート(重太郎新道)は、どんなに頼まれても、初心者は連れていかないです(笑)。でも、比較的安全に歩けるルートもあるので、またぜひ登山、ご一緒させてくださいね。
シルバーウィークに涸沢、いいですねー。紅葉のメッカですので、うまくあたってくれるといいですね。ナナカマドの赤と、草もみじの黄色、穂高の白と空の青の対比が素晴らしいです。
そのぶん寒さも厳しくなってきますので、しっかり防寒の準備を整えて、安全第一で楽しんできてください。
by コッコ (2015-09-09 21:41) 

コッコ

>moscatさん
重太郎新道は、初心者が迷い込んだら、途方に暮れてしまうような鬼コースですね。このコースでは、残念ながら、毎年のように死亡事故が起こっています。
でも、同じ北アルプスでも、途中までロープウェイを使えたり、よく整備された登山道だけで行けたりと、難易度の低い山やコース(今回の、蝶ヶ岳往復:三股コースなど)もあります。できれば経験者同行で、自分にあった山やコースから始められるといいですよね。
最終日の観光コースも素晴らしかったです(笑)。
by コッコ (2015-09-09 21:42) 

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