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富士山に登ってきました [登山]

三連休は、二日目を贅沢に使って、富士山に登ってきました♪ proceedさんが車を出してくださって、馬返しから吉田口ルートです。昭文社の登山地図だと、標準コースタイム:上り8時間50分、下り4時間40分ですが……まあ、みんなランナーなのでゆっくり行っても充分日帰りできました。ご一緒させていただいたのは、運転手お疲れ様でした!のproceedさん、スーパーナビゲーターのアンジーさん、晴れ男っぷりも健脚っぷりもさすがのふらっとさんのお三方+山女のコッコ。

前日の夜中に出発とのこと、この時間のコンビニだとろくなものが買えないし、数時間なら腐敗の心配もなかろうと、夜の10時からお弁当を作成。夜中の12時過ぎに、アンジーさんを乗せたproceedさんが車で迎えに来てくださり、そのあとふらっとさんをピックアップして、夜の道を、いざ富士山へと出発しました。
当初は天気予報がイマイチだったので、「お天気次第でいけるところまで」「朝の天気がやばくて危険そうだったら、浅間神社からのランニングに変更」ということでの計画でしたが、空には星がまたたいていて、お天気は何とかなりそうでした。

明け方4:00過ぎに馬返し(標高1,403m)の駐車場に到着。準備をして、4:30に出発です。

2シューズ.JPG

馬返しで仮眠を取る予定でしたが、予想以上に時間がかかり、睡眠時間はゼロ。げっ。行動食用に作ってきた、かぼちゃサラダを挟んだホットサンドを頬張りながら、馬返しまでの道を進みます。

馬返し~一合目くらいで夜が明けてきて、ヘッドライトは使わずに歩けるようになりました。

3夜明け.JPG

皆さんランナーなので、ずんずんと登りたそうでしたが、睡眠不足で急に高度をあげるのは高山病のリスクを大いに高めるので、コッコさんはあえてカタツムリ走行。それでも普通の登山の標準コースタイム×0.8くらいの速度です。ここでハァハァいうの、ダメ、絶対。だって徹夜での登山ですよ!?

びゅんびゅん飛ばしていきたそうな男性陣の首根っこを捕まえるようにして、じりじりと高度をあげていきます。まだ明け方で涼しい時間帯でしたし、ゆっくり登ったので、汗もかかずに五合目まで登れました。

ここでお弁当(朝ごはん)タイム。
五合目の標高は2,305m。標高2,000nくらいで少し身体を慣らす意味でも、ここでの停滞は正解だったと思います。

冷蔵庫にあったもので適当に作ったのですが、空腹は最高の調味料、皆さん残さず召し上がってくださって嬉しかったです。ベンチでお弁当を広げていたら、佐藤小屋のおかみさんが、お茶をふるまってくださいました。

45おべんと.jpg

【お弁当】 ひじき豆のおにぎらず・フキノトウ味噌の小さいおにぎり・紫蘇餃子・卵焼き・ヒレカツ・茹でモロッコインゲン・ミニトマト・サラダ菜

4五合目から.jpg

五合目からの景色。いいお天気ですが、頂上は雲に覆われています。そして雲の流れが速い! さて、どこまでいけるでしょうか。

六合目まで登り、ここで富士山保全協力金を支払いました。小さな冊子と缶バッチをいただきました。冊子は家に帰ってから読んだのですが、ルート案内・何かあったときのための連絡先やエスケープルート、必要装備など、大事な事項がコンパクトにまとまっていて、いい冊子でした。小さいので持ち運びにも便利。今度登るときに持っていくのによさそうなので、保管しておこうと思います。

赤茶けたザレの道を、ジグザグとステップを切りながら高度をあげていきます。
六合目で、富士スバルライン五合目からの登山者と合流するので(……というか、むしろそちらが王道ルート)、一気に混雑してきました。

噂には聞いていましたが、まさに人の背中を見ながら登る感じです。「ここは原宿か!」と思いました(笑)。
登山道自体は、ザレの連続で面白みはないのですが、独立峰なので、景色は本当に素晴らしかったです。遠くには駿河湾も見えました。

5七合目あたりから雲海.jpg

七合目で休憩。ここでお楽しみのカットフルーツを出しました。
山に登るときは、酸味のあるフルーツがことのほか美味しく感じます。わたしは登山が先だったので、山登りのときはこういうお楽しみを何かしら用意していくのですが、トレランから入られた皆さんには「お楽しみ」は新鮮だったようで、とても喜んでいただけてよかったです。

6フルーツ.jpg

今回は日帰りだったので、あらかじめカットしてタッパーに入れていきましたが(標高差で中の空気が膨らんで、タッパーの口があいてしまい汁漏れすることがあるので、ジプロック袋で二重包装が鉄則です。)、この季節だと、プラムやブドウ、ミニトマトなどを、よく洗って天日乾燥させた飲料の1Lや500mlの紙パックに入れて持参するのがコッコ流です。飲料の紙パックは意外と固く、ザックの中でフルーツが潰れるのを防いでくれますし、使い終わったらたためば小さくなり、切り開けば簡易まな板としても使えるので重宝です。

八合目を過ぎると、だんだんガスって寒くなってきました。
下界はうだるような暑さだというのに贅沢な話ですが、風が吹くと本当に寒い! 持参した防寒具をゴソゴソと着込みました。

でも、このあたりからは、岩場の直登が増えてきて、基本おサルさんのわたしは俄然テンションアップ! 手足を使ってグイグイと高度をあげていきます。ヒャッハー、岩登り楽しい~☆

六合目から七合目、そして八合目あたりまでは、人も多いし道も単調なので長く感じましたが、ここから先はあっという間に感じました。
九合目の鳥居。

7九合目.jpg

※コッコさんのiPhone、七合目あたりで充電切れ。ガーン。以降の写真は、同行の皆さんが撮ってくださったものです。

頂上直下は渋滞していましたが(しかも鳥居での撮影待ちで…。ちょっと登山道を避けてくれればいいだけなのですが、このあたり、富士山登山者のマナーはまだまだな感じです。)、ほどなく山頂に到着。

8登頂コマネチぼかし有.jpg

山頂は風がビュービュー、お鉢の方向へは行く人も皆無で、視界もホワイトアウトしていましたので、これは危険と判断し、ここで折り返すことにしました。

下山の前に、暖かいもので休憩をとり、トイレに行きました。高山病の五大リスクとわたしが勝手に呼んでいる、「睡眠不足」「ハイペース走行」「浅い呼吸」「水分不足」「体の冷え」、富士山の標高は3,715mで、高山病が重篤化することはあまりないとはいえ、リスクは減らしておくに越したことはないと思います。わたしは高度にはめっぽう強く、過去何度か登った5,000m峰でも高山病は出ませんでしたが、睡眠時間ゼロで登るのは初めてでしたので、4,000m以下の登山とはいえ、今回はかなり用心しました。

9下山中ぼかし有.jpg

下山道は、上りとは違うコース。砂と砂利でザラザラにザレた道を、ひたすらジグザグと下っていきます。
わたしはハイカットの軽登山靴で登ったのですが、それでも靴の中に砂利や砂が入ってきました。スパッツを持っていけばよかったな。

佐藤小屋まで降りてきて、ここで遅めのお昼ご飯。ラーメンを注文したら、おいなりさんをサービスしていただきました。わーい、わーい。たいへん美味しくいただきました。
ここで、富士登山競走の最終調整にいらしたnumaさんとお会いできました。本番、頑張ってください!!

午後になって、涼風が優しく吹いている樹林帯の下山道は、(行動時間が長かったので)若干疲れていて、「もういい加減終わりたい」という気持ちと、「もうしばらく山を満喫していたい」という気持ちとが入り混じり、フルマラソンのラスト40km過ぎのような気分になりました。

「下山で爪が死んだ!」というproceedさんと一緒に、ゆっくりと来た道をたどります。馬返し到着は15:00過ぎ。食事(朝と昼)、頂上での滞在時間など全部込みで10時間30分チョイですから、けっこうゆっくり行動したつもりでも、やっぱり速いです。標準コースタイム(休憩時間含まず)で、13時間30分のコースですよ~。

実はわたし、登山が趣味のくせして、富士山は初登頂でした。噂どおり人だらけだったのと砂が多かったのだけには参りましたが、とーっても楽しかったです☆

帰りは……行く道行く道、すべて事故渋滞で、とんでもなく時間がかかってしまいました。でも、助手席に座ったアンジーさんの素晴らしいナビゲートのおかげで、何とかその日のうちに家に帰ってくることができました。

しかも、たぶんこんなことがなかったら、決して行かなかったであろう、足柄峠経由のルート。
足柄峠といえば……そう、岩本能史さん提唱の「峠走」の聖地です。日がとっぷり落ち、ガスで視界もきかない中だったのですが、それでもこの坂の鬼っぷりはよくわかりました。とんでもなくエグイ坂でしたわ。こんなところを上まで歩かず走るなんて、ちょっと無理かも……。でも、いつか走りに行ってみたいです。

proceedさん、長時間の運転、本当にありがとうございました。ご一緒してくださった、ふらっとさん・アンジーさん、楽しい時間をありがとうございました☆


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proceed2600

お疲れ様でした。
また、いつもいつも美味しいものを用意いただいて済みません。
ふきのとうのおにぎり美味しかった!!
次こそは頂上からの景色を見に行きましょう!!
ありがとうございました。
by proceed2600 (2015-07-21 06:26) 

☆ちか☆

あこがれの富士山です!いつか上ってみたいなぁと思いつつ、毎年夏が終わります。こんなところを走るのですね。
疲れている時に栄養満点のお弁当とフルート、美味しそうですね。

足柄峠は私のマイコースなので、是非是非皆さんで走りにいらしてくださいね。
by ☆ちか☆ (2015-07-21 09:54) 

コッコ

>proceedさん
こちらこそ、いつも車を出してくださってありがとうございます。
フキノトウ味噌、気に入っていただけてよかったです。早春にフキノトウが出回ったときに、みじん切りにして味噌と味醂で炒めて作ったのを小分けにして冷凍保存しておいたものです。おにぎりにも、お酒のアテにもいいですよネ。
by コッコ (2015-07-21 23:06) 

コッコ

>☆ちか☆さん
わたしも、登山が趣味のくせして、頂上へははじめて登りました。富士登山競走の試走に来ていたかたもいらっしゃいましたよー。わたしたちはすべて歩きでしたが、試走のランナーさんは力強く坂を駆け上って行かれました。凄すぎです。
それはそうと。なんと、足柄峠は☆ちか☆さんのマイコースなんですね。夜間に車で通っただけの感想ですけど……頂上付近の斜度、エグイですね。こんなところで練習したら強くなれそうですが、脚への負担も半端ないだろうなあって思いました。いつか走りに行ってみたいです♪
by コッコ (2015-07-21 23:10) 

カズ

お疲れさまでした。
記事を読ませてもらい、頂上への憧れが一層強くなりました。
今月のはじめ、富士急の駅から馬返しまでJOGし5合目の佐藤小屋まで登りました。5合目からの景色も素晴らしく、頂上からの景色を想像すると・・胸が膨らみます。
コッコさんすごいな~帰路もきっちり2本足で..私は、限界でバスで下山しました。
by カズ (2015-07-24 08:52) 

コッコ

>カズさん
出張に出ていて、お返事が遅れまして申し訳ありませんでした!
富士山、五合目から上はザレザレの砂と、岩場が少し……という感じですが、高山病にさえならなければ、ランナーの脚をもってすれば、そんなにたいへんな山ではないと思います。
わたしも今回は、頂上からの景色はお預けになってしまいましたので、また今度リベンジしたいです。
by コッコ (2015-07-26 23:50) 

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