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北ア(黒部五郎・鷲羽・双六)縦走レポ・その1 [登山]

遅めの夏休みで、北アルプス(黒部源流域方面)を縦走してきました。
ランブログなのに登山のレポ……いいのかな。楽しんでいただけるか不安ですが、3回くらいでレポートします。

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★今回のルート★
折立(1,350m)-太郎平小屋(2,373m)
北ノ俣岳(2,611m)-黒部五郎岳(2,608m)-黒部五郎小舎(2,350m)
鷲羽岳(2,924m)-三俣蓮華岳(2,841m)-双六岳(2,860m)-双六小屋(2,550m)
鏡平(2,300m)-新穂高温泉(1,117m)
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★8/28★

木曜日。仕事を少し早めにあがらせてもらい、大急ぎで荷物をパッキングし、東京駅から夜行バスで富山へ。
今回の山行は、二十年来の親友との二人旅。山は彼女のほうが先輩ですが、身内に不幸などがあって山行も停滞気味になっていた彼女。「体力だいぶ落ちていると思うから、小屋泊で良い?」ということで、リッチな山小屋利用の旅となったのでした。北アルプスの山小屋は一泊二食でだいたい9,000円~9,500円。テントだったら1,000円。一泊ならともかく、今回三泊なのでこの差はでかい。……ですが、結果的に小屋泊で正解でした。三日とも夜降られましたし、そのうち1日は相当激しく降りましたので…。

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★8/29★

朝5:10頃、富山駅到着。コンビニで食料と水を調達し、6:20発のバスに乗り換えて、登山口の折立へ。8:00過ぎに無事に折立に到着し、身支度していざ出発です。
しばらくは樹林帯を行きますが、出発してすぐに、愛知大学登山部大量遭難死の慰霊碑が。わたしが生まれる前の話ですが、猛吹雪で十三人全員死亡というのはとても痛ましい出来事です。

愛知大学遭難碑.jpg

薬師岳(2,926m)への登山ルートはそれなりの人気コースですが、お盆を過ぎでもまだ紅葉には早いこの時期は、閑散期。同じバスには二十人近く乗っていましたが、登り始めてすぐ誰とも会わなくなりました。

ナナカマドは赤くなっているのはまだ実だけ。
ナナカマド.jpg

巨木を超えていきます。
巨木を越えて.jpg

森林限界を抜けると、気持ちのよい湿原が広がっています。ちょっと日本っぽくない風景。背後に有峰湖、よく整備された道を延々登っていきます。
有峰湖.jpg

やがて左手に薬師岳。
薬師とケルン.jpg

ホシガラスがのんきに飛んでおりました。イワツバメや雷鳥はあまり人を警戒しませんが、ホシガラスにここまで近くまで寄れたの初めてかも。
ホシガラス.jpg

登り始めて4時間半。まだ1時ですが、今晩の宿の太郎平小屋に到着。
まずはかんぱ~い。
午後になってだいぶ雲が出てきて、風景はイマイチですが、ビールはうまいっ。

太郎平小屋は、このあたりでは屈指の規模で150人収容。それでも、最盛期は400人とか500人とかの登山客が殺到するので、ピーク時はすごいことになる山小屋ですが、この日の客は70名ほど。はやくに到着したわたしたちは、なんと3畳の個室をあてがってもらえました。超ラッキー★ この日は大部屋のほうでは、大音量で鼾をかかれていた方がいたので、薄い板とはいえ、板が一枚あるだけでだいぶ違います。

夜行バスの中での睡眠は細切れだったので、夕食の時間まで仮眠するつもりがしっかり爆睡。夕食後も、山はガスの中で夕焼けの期待はできないので特にすることもなく、お酒を飲んだらまた爆睡。さすがに寝足りて、深夜1:00に目が覚めましたが、外では雨が降っていたようでした。

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★8/30★

翌朝、4:30起床。5:00朝食。
6:00、周囲はガスで真っ白の中、黒部五郎に向けて出発です。途中で太郎平の名前の由来になっている太郎山(2,338m)にも寄りましたが、景色はまったく見えず…。
ですが、8:00を過ぎると、太陽パワーで霧が晴れ、周囲の景色もだんだんと見えるように。
こんなに気持ちのよいトレイルなので、眺望があるのとないのとではぜんぜん違います。途中、赤木山(2,622m)を巻くところだけ、横がすっぱり切れた岩場で若干緊張しますが、それ以外は終始ルンルンのルート。お花もいっぱい咲いていました。お花はあとでまとめて載せます~。

北ノ俣への縦走路.jpg

11:00、黒部五郎岳の肩に到着。ザックを置いて黒部五郎岳(2,839m)をピストン。このあたりから雲が多くなってきました。

黒部五郎山頂方面
肩から黒部五郎.jpg

黒部源流域のカール方面
肩からカールをのぞむ.jpg

肩に戻り、昼食です。山小屋のお弁当は山男サイズなのでたいてい食べきれないわたし、焼きそばとパスタを自炊です。早茹でパスタやレトルトのパスタソースは自炊の強い味方です。だいぶ雲が出て寒くなってきましたので、温かいご飯が美味しかったです。
パスタ青空クッキング.jpg

このあとはカールに下って、ルンルンの道を黒部五郎小舎まで……と思ってましたら、カールの道はあまりルンルンではありませんでした。アップダウンはそんなにないのですが、延々岩を踏み越えていくルート。巨岩も多くて、意外に脚を使わされました。

黒部源流、支流を渡渉していきます。
渡渉.jpg

雪渓もまだたっぷり残っていました。
意外と脚を使う.jpg

それでも、午後2時過ぎには黒部五郎小舎に到着。「小舎」とこだわりの名称をつけているだけあって、とてもキュートな外見の小さな小屋です。
黒部五郎小屋.jpg

さっそくビールです。
ビールで乾杯.jpg

……そして、今日は頑張ったので日本酒も。
日本酒双六.jpg

黒部五郎小舎は、もともとの収容人数もそんなに多くないのですが、今日のお客は20名ほど。夕食も1回転で全員おさまり、山の上ではとても贅沢な、温かい天ぷらを饗していただきました。
夕食は天ぷら.jpg

明日は、今回の縦走では最高峰となる、鷲羽岳へ向かいます。
「お天気、もつといいな~」と思いながら眠りにつきましたが、夜中はものすごい風雨でした。テントにしなくてよかったー。

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コメント 12

とんとん子

すごい、いいですね~!北アルプス行ってみたい~!
ドキドキしながら読ませてもらいました、次のレポも楽しみです♪
by とんとん子 (2014-09-11 08:16) 

お名前(必須)

いいですね。登山ですか。続きを期待してます。

いつもながら、写真が素晴らしい。
雑誌みたい。(ビールと日本酒の写真以外ですけどね。(笑))
by お名前(必須) (2014-09-11 08:59) 

Mayokoha

日本じゃないみたいな風景ですね。空の青と山の緑が美しい~♪登山のあとのビールと食事、最高ですね!
by Mayokoha (2014-09-11 10:49) 

コッコ

>とんとん子さん
ありがとうございます。わたしも九州の山に登ってみたいです。九重連山のミヤマキリシマ……法華院温泉……憧れます。
by コッコ (2014-09-11 13:21) 

コッコ

写真ほめてくださってありがとうございます〜☆ 一眼レフ担いで登った甲斐がありました。
山の上でも生ビールが飲めるってスゴイですよね。1000円の高級ビールですけど……さすが北アルプス!
by コッコ (2014-09-11 13:24) 

コッコ

>Mayokohaさん
ちょっと日本離れした景色ですよね。アルペン〜☆
ランニングの後のビールやご飯も最高ですが、登山の後も最高です。空腹は最高の調味料ですね。
……にしても、黒部五郎小舎のご飯はクオリティー高かったです。(これまでで一番いいと思ったのは槍ヶ岳の殺生ヒュッテです。二番目は南アルプスの百間洞山の家)
by コッコ (2014-09-11 13:31) 

BJ

いい写真が満載ですね♪
山小屋泊の縦走、いつかしてみたいです(^^)v
コッコさんの本領は、山にあり!と実感しましたね(^^)d
by BJ (2014-09-11 18:54) 

mizore

コッコさん

すごい、ワクワクして読ませていただきました!
いいなあ~~~♪
続き、早く読みたいです(笑)
by mizore (2014-09-11 22:53) 

コッコ

>BJさん
ありがとうございます★ ランも楽しいですが、山もとっても楽しいです。縦走のよいところは、(登山できついのは初日の登りなので)2日目以降は稜線上をラリホー♪できることと、山の素晴らしい夕焼けや日の出を、雲海の上で拝めることだと思います。
ランをするかたなら、体力的にはまったく問題ないと思いますので、チャンスがあったらぜひぜひ~。
by コッコ (2014-09-11 23:47) 

コッコ

>mizoreさん
ありがとうございます。山はとっても楽しいです~。もちろん自然相手なので、不測の事態というのはありえるのですが…。
ランのブログなのに、登山のレポートで本当に恐縮ですが、続きも金曜日か土曜日にはアップしますので、読んでいただけたら嬉しいです。
by コッコ (2014-09-11 23:51) 

みそら

うわぁ~~~^^
Runブログでも、登山ありですよ☆
やっぱり、なべ背負ってあるいたのね・・・
コッコさんの、細いからだに、
どんだけの荷物を抱えて登るのでしょうか??

アルプスの少女ハイジの家みたいだぁ~~
続き楽しみしてます
あ、Runのほうも~♪
by みそら (2014-09-12 05:28) 

コッコ

>みそらさん
読んでくださってありがとうございます!
北アルプスってちょっと日本離れした景色が多くて楽しいです。荷物の重量は、小屋泊縦走のときは8〜9kgです。7kgくらいまで軽量化は可能なんですが、一眼レフカメラやバーナーなんかも背負っちゃうので…。テントのときは15kg前後です。
by コッコ (2014-09-12 10:55) 

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